体重には、週のリズムだけでなく月のリズムもあります
生理がある人の毎日の体重には、週のリズムの上にもうひとつのリズムが乗っています。そして7日平均ではこれは消えません。だいたい1か月で繰り返すものを打ち消すには、7日は長さが合っていないからです。ただし形を知っていれば読めます。そして実際に測られた形は、思われているものと少し違います。
何が測られたか
1年間にわたり、健康な女性62人・765周期ぶんの毎日の日記データが集められました。排卵は日付から推測するのではなく、基礎体温の定量的な解析で確認されています。自己申告の「水分が溜まる感じ」——ふつう「むくみ」と呼ばれるもの——を毎日0〜4点で記録しました。
出てきた形はこうです。
- 水分の溜まり方は生理の初日にピーク(0.9 ± 0.1)でした。その前の数日ではありません。
- いちばん低いのは卵胞期の中ごろ——出血が終わったあとの時期です。
- 排卵の前後11日をかけて 0.22 ± 0.05 から 0.50 ± 0.09 へゆるやかに上がりました。
よく信じられているのは「生理前の1週間がむくむ」です。このデータでは排卵期の上昇のほうが目立ち、ピークは生理の前ではなく生理と一緒に来ました。
体重計の読み方がどう変わるか
比べるなら同じ位置どうし。 意味のある比較は「先週」ではなく「1周期前の同じ時期」です。卵胞期の底から生理初日への増加は、自分の周期の最低点と最高点を比べていることになります。ぎょっとする数字が出て、何の意味もありません。
出血が終わったあとの下がりは想定内。 その落ち込みは食事が急に効いたのではありません。ピークが失敗でなかったのと同じです。
傾向は、もっと長い窓でならちゃんと使えます。 7日平均は日々の揺れをならしますし、2週間離れた平均どうしの比較でたいていは足ります。ただし1か月ぶんの努力を判定するなら、連続する2周期の同じ位置で比べてください。
リズムは2つ、体重計は1つ
これは週のリズムの上に乗っています。週のリズムは別物で、誰にでも当てはまります。成人80人の4,657回の測定を解析すると、体重は日曜と月曜が最も重く、火曜から下がり、土曜からまた上がりました。論文は、これは増加のしるしではなく正常として扱うべき集団レベルの本当のリズムだと述べています。
つまり、ある朝の1回の数字の中には、週のリズム・周期のリズム・昨日の塩・昨日の炭水化物、そしてそれら全部の下のどこかに体の本当の変化が入っています。普通に生活している2週間では、体重変化1あたり84%が脂肪ではない部分でした。欲しい信号は、その数字の中でいちばん小さいものです。
この研究の限界
これは1つの前向きコホートの62人で、記録されたのは毎日自己申告した「むくみの点数」であって、体重計の数字ではありません。月単位の水分のリズムが存在すること、ピークがだいたいいつかを示すものです。それがあなたにとって何kgぶんなのかは言っていません。 そこは、毎日記録して平均を読むことを2周期ほど続けて自分で確かめる話です。
ホルモン避妊・周期の乱れ・更年期前後はこの絵を変えますが、いずれもこの研究が測ろうとしたものではありません。